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2018年7月29日 (日)

子どもの熱中症

7月18日のNHKニュース7で帝京大学医学部付属病院高度救命センターの三宅康史センター長がこどもの熱中症の特徴について話していました。
猛暑になると子どもは大人より熱中症になるリスクが高い、理由は子どもは放熱と言って体の表面から空気中に体の熱を捨てることが中心なので気温が上がってくると放熱ができなくなる。また背が低いぶん輻射熱と言って路面から反射してくる熱を受けやすい。また集団行動に特に注意しなくてはいけない。集団行動では、一人だけ弱音を吐けない 遅れたくない そういう意識は小さい子どもでも働く。そこでいつもと違う調子なのを早く気づいてあげることが大事と話ていました。

環境省のホームページに熱中症予防情報サイトがあります。
http://www.wbgt.env.go.jp/
各地域の暑さ指数が発表されています。その中で「通常の暑さ指数」以外に「子供」の暑さ指数が別項で発表されています。その説明には以下のように書かれています。
地表面に近い高さの場所、ここでは高さ50cmを想定
日中の強い日射により地表面はかなり高温になります。身長が低く地表面からの影響を受けやすい子供を想定して、高さ50cmでの暑さ指数を観測、比較しました。
子供を想定した50cmの高さでは大人の高さの150cmに比べ、暑さ指数は平均して0.1~0.3℃高くなります。風が弱く、日射が強いときには2℃程度高くなった事例もありました。また、子供を想定した50cmの高さでは大人の高さの150cmに比べ、地表面の影響を受けやすいため、体感温度はさらに高くなります。地表面からの反射光の遮光や熱がこもりにくい服装など、大人以上に子供の対策を心がけてあげることが重要です。

7月13日のNHKラジオ第一放送の「Nらじ」でも熱中症が取り上げられていました。
熱中症とは熱い環境や体温が下がりにくい環境でおこる体の異常のことです。
重症度分類があり、
軽症 一度は、めまい、失神、顔面蒼白があります。炎天下の運動や作業で皮膚の血管が拡張してそこに血液がいっていしまって、その結果、血圧が低下して頭や脳に行く血流が悪くなることによっておこる症状です。筋肉にけいれん こむらがえりなどもおこります。これは大量に汗をかいて水だけを補給した場合血液の塩分特にナトリウムの濃度が低下しておこる症状です。
中等度 二度になると、全身の倦怠感だるさ、気持ちが悪い、悪心嘔吐、頭痛、集中力判断力の低下、何を言っているかわからないなどの症状がでます。大量の汗をかいて補給が追い付かない脱水症です。 
重症 三度 は熱射病といわれます。体温が上昇して中枢機能に異常をきたす状態で、対応が鈍い、言動がおかしい、意識がなくなり、ショックになる場合もあります。致死率は30%になります。

熱中症にはこまめな水分補給が大事です。喉が渇いてから水分をとるのは遅い、だからチビチビ飲むことが大事です。経口補水液は美味しいものではありませんが、これが美味しく感じるようならすでに熱中症の軽度になっているといえます。
水分だけ補給すると塩分が不足してけいれん、筋肉のけいれんこむら返り、頭痛を起こします。必ず塩分んも必要です。また味が悪い飲みにくいといって経口補水液を薄めてはいけません。

最近は昼の熱中症より夜が危ないと言われています。それは以前に比べて夜の気温があがってきたためです。昼間の最高気温よりは夜の最低気温が下がらないのが問題です。また昼は起きているのでいつでも水分は飲めますが、夜はある程度喉が渇かないと起きてからのまないのも脱水症になりやすい原因です。
また夜のエアコンをけさないようにします。夜トイレが近くなるからといって水分をひかえてはいけません。お茶は利尿作用があるので飲んでもそのまま出てしまうので水分をとったことにはなりません。

また熱中症らしい人を見たら、まず体を冷やす、直射日光が当たらない日陰や木陰に移動する、衣服を緩めて血流をよくする安静にさせます。
額を冷ますのは効果がありません。額には太い血管がないから冷却の効果がありません。太い血管がある両脇、足の付け根 首のわきを冷やします。
また体に冷たい水をかけるたり、風を送ったりすると血管が縮むので以外に冷却効果が少ないです。ぬるま湯をかけてから扇風機等で蒸散させるのが良いとされます。
意識がはっきりしていればスポーツドリンクなど経口補水液で水分を補給します。
もちろん意識が混濁するけいれんがある場合は直ちに救急要請する。

気象庁が言っているように、この暑さは“命に関わる暑さ”で災害と認識するべきです。

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