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2016年11月29日 (火)

子どもにレアな肉を食べさせてはいけません

 冬になりウイルス性胃腸炎の患者さんが増えてきました。しかし先月は腹痛・下痢がつらく、時には血便や高熱も伴う細菌性の腸炎である、カンピロバクター菌による腸炎を多く診ました。原因はほどんどが「鳥刺し」の摂食でした。鶏の腸にはカンピロバクター菌がいます。精肉の過程で菌が付着した鶏肉を十分に火を通さずに食べたらカンピロバクター腸炎になります。ましてや鳥刺しは生肉です。リスクは格段に上がります。日本では鳥刺しや馬刺しなどの生肉を食べる風習の地域もあります。そういう地域では精肉がかなり厳重に行われているので肉に菌が付着する可能性は低くなります。しかしリスクがゼロではありません。他の地域の精肉ではリスクは高くなるではないでしょうか。
 カンピロバクター腸炎はきつい病気です。そしてまれにギランバレー症候群を合併します。ギランバレー症候群とは運動神経が障害され、手足に力がはいらなくなる病気です。多くは一過性ですが、まれに呼吸筋まで障害されて人工呼吸器が必要となることがあります。
 レアな牛肉を食べたら、0-157に代表される腸管出血性大腸炎のリスクがあり、まれに命を落とすことがあります。生卵ならサルモデラ腸炎のリスクがあります。カニの生食ならウエステルマン肺吸虫症、生鮮魚介類のアニサキス症など、レアな肉の摂食は病気の危険性が大です。抵抗力の弱い乳幼児は症状が甚大になることがあります。子どもにレアな肉を食べさせてはいけません

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