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2016年10月30日 (日)

子ども食堂・ヤングケアラー

子どもを取り囲むことばから。
子ども食堂
 2012年ころから聞かれることばで最近はかなり浸透してきました。私は子ども食堂とは貧困状態の子どもに食事を無料で提供する民間の活動と思っていましたがそれは少し違いました。
 私がよく聞いているNHKラジオ「先読み!夕方ニュース」で今年の1月と10月に、NPO法人「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」事務局長の天野敬子さんの話を聞いてから認識を新たにしました。
 まず参加する子どもは貧困状態の子どもだけでなく、親が仕事で夜家にいなくて夕食を一人で食べる孤食の子どもが主な対象です。また子どもだけでなくその親も参加できます。参加には制限がないところが多いようです。
 食事だけでなく、食事のあとはみんなで遊んだり、ボランティアの学生さんに勉強をみてもらったり、親たちのコミュニケーションの場になったりしています。子ども食堂から夜の児童館へ活動をしているところもあるようです。
 以前なら地域の人が子どもに声をかけて「ご飯食べにおいで」と言っていたのを呼び戻す活動といってもよいでしょう。この活動に一人暮らしの老人に場所を提供してもらったり、地方から出てきて一人暮らしをしている大学生には子どもの勉強をみてもらえば、子どもの孤食の改善だけでなく地域のコミュニケーションが改善できます。
 子どもにとっても、子ども自身が成長し変化し、自分がたくさんの人にサポートをされていることを知って、自分を認めてくれる大人がたくさんいることがわかり、それが自己肯定感になります。自分に自信を持って、元気になれるのです。
 子ども食堂は地域の「おせっかい」の復活です。この活動から、その後地域の人が声をかけれるようになってきます。「知らない人に声をかけられたら、逃げなさい」ではない社会の復活でしょう。

もうひとつのことばは、ヤングケアラーです。
 この言葉は、2月放送の「先読み!夕方ニュース」で立正大学社会福祉学部准教授の森田久美子さんの話を聞いて初めて知りました。介護といえば、寝たきりや痴呆の年老いた親を介護する中高年のイメージが強かったのですが、実は介護をしている中に若者や子どもがいます。
 母親が統合失調症などで不安定な時には学校を休んで介護をする例など、祖父母だけではなく比較的若い親世代の介護をその子どもがしていることがあります。また障害をもつ兄弟の介護があったりもします。そのため兄弟から、まだ若い親、そして一緒に暮らす祖父母の順に介護に携わらずをえなくなることがあります。
 ヤングケアラーはひとり親家庭に多いようです。親が祖父母と小さい子どものダブルケアで忙しいのを手伝うことになるからです。
 介護をになう子どもの生活や負担は日に日に重くなってきます。しかも子どもは自分が介護をしていることを他の人に話せない話しづらい孤独の状態にあります。
 学校に遅刻したり欠席したりする子どもの中にはヤングケアラーがいるかもしれません。遅刻を叱るだけでなく理由を聞いてみることです。そこからヤングケアラーが発見されることがあります。
 子どもも介護に携わっていないか、ヤングケアラーが子どもに過重な負担になっていないか、ヤングケアラーの実態の解明と子どもたちへのケアは今はまだNPO活動が主体ですが、自治体や教育委員会の介入も進んでほしいものです。そして私たちもヤングケアラーの子どもたちがいることを認識していかないといけません。

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