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2016年8月30日 (火)

再び包茎について

 乳幼児の男児の包茎にはどう対処したらよいのでしょうか。今月、小児科学会の講習会で泌尿器科の先生の最新の話を聴いてきました。
 まず亀頭部が露出できる頻度、いわゆる皮がむける頻度は、生後1~3か月で13%、乳児期で20%、3歳児で10~40%、6~11歳で80~94%、12~17歳で95~99%です。乳幼児ではむけないのが普通です。
 亀頭部は触る感覚に鈍感です。ほとんど感じません。敏感なのは亀頭の根元の部分の包皮が付いている部分です。そのため包茎手術で包皮を切除すると、感覚神経まで切断され、将来の性行為で触覚を得ることができません。米国では包茎手術受けた男性では攻撃的な激しい性行為が多いという報告があります。
 包茎を無理にむくと、包皮が亀頭の首の部分に引き戻されたまま元に戻らなくなることがあります。その結果、亀頭が首を絞められたように圧迫されて、大きくはれ上がることがあります。これを「かんとん包茎」といいます。私も数例診たことがあります。元に戻すのが大変です。もどらないと亀頭の血の巡りがなくなり組織が死んでしまうこともあります。むりに包皮をむくのは危険です。
 また亀頭を包皮の間にたまる、白い垢のようなものを恥垢といいますが、これを取りすぎてはいけません。恥垢は包皮の皮むけに必要な潤滑剤の役目があります。恥垢がないと亀頭と包皮が癒着してしまいます。恥垢には細菌などはいません。不潔なものではありません。恥垢も無理に洗う必要は全くありません。

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