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2016年2月28日 (日)

ジカ熱

 ブラジルで患者が多く発生して話題になっているジカ熱は、蚊が媒介する病気です。日本では国内感染の事例はありませんが、海外で感染して国内発症する事例は2013年以降に3例の報告があります。フランス領ポリネシア・ボラボラ島からの帰国例が2例、タイ・サムイ島からの帰国例が1例です。
 2から12日の潜伏期間をへて、発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などの症状がでます。ジカ熱ウイルスは、日本脳炎、デング熱、ウエスト・ナイル、黄熱と同じフラビウイルス属のウイルスです。フラビウイルスの病気は蚊が媒介するので、基本的にはヒト・ヒト感染はありません。しかしジカ熱は性交渉によるヒト・ヒト感染の報告があります。
 問題になっているのは、ジカ熱と小頭症の関連です。ジカ熱の小規模な流行はこれまでもありました。その時は問題に上がっていませんでしたが、今回のブラジルの大流行がはじまってから、小頭症の新生児の出生が異常に増えてきました。また小頭症の胎児の母体の羊水からジカ熱ウイルスが検出されています。妊婦のジカ熱感染と小頭症の新生児の出生には因果関係が疑われています。
 またジカ熱と、筋肉を動かす運動神経が障害され、重要化すると呼吸不全をきたす、ギラン・バレー症候群との関連も示唆されています。
 ジカ熱が日本で流行する可能性は低いと思われますが、2014年のデング熱の流行を考えれば、可能性がないわけではありません。
 予防法は蚊に刺されない努力をすることになります。皮膚を露出しない。殺虫剤を散布する。虫よけスプレーを塗ることです。ところで日本の虫よけスプレーはDEET(虫よけ剤)濃度が最高でも12%ですが、海外では30%以上の虫よけスプレーが使用されています。それだけの濃い濃度のスプレーを使わないと海外の昆虫には効果がないようです。海外の軍隊も高濃度のスプレーを使っています。
 8月の五輪開催までに感染が終息されるよう願います。

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