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2015年12月31日 (木)

2015年を振り返って

 2015年の大晦日になりました。今年も子どもの健康・医療を取り巻く環境にはたくさんの出来事がありました。
 夏になると、抗生物質の効きにくいマイコプラズマ感染が流行をはじめ、年末になっても患者さんが続きました。8歳以上で肺炎になった患者さんには、ミノサイクリンを服用してもらうことで、なんとか入院せずに回復したもらうことができました。8歳未満の患者さんの中には、外来で使える薬では改善せず、入院になった人もいました。6月のブログにも書きましたが、マイコプラズマ感染の診断は発病して1週間以内は検査でもうまく反応がでないので、診断が難しい病気です。早く終息することを願います。
 予防接種では、今年からインフルエンザワクチンが4価になりました。1つの型から2つの型のB型インフルエンザに対する効果が期待できるようになりました。しかしワクチンの原価が50%も値上がりになり、接種料金も値上げに追い込まれました。そのためか例年に比べて接種をされる人が少なくなったようです。
 予防接種では、国内大手の化血研が厚生労働省への製造過程変更の報告義務を長年隠蔽していたため、行政処分でワクチンの出荷停止が相次ぎ、定期接種にも支障がでる事態となりました。また年明けには110日の長期にわたる営業停止命令がでます。ワクチン接種の混乱がますます大きくなると思われます。いつものことですが、自分の足で真相に迫る取材をせず、役所の発表するペーパーのコピー記事しか書けない、また自分の出す記事の社会的、将来的責任を放棄して視聴率を優先する記事しか書けない、日本のメディアはこの問題の本質を報道できていません。メディアは化血研だけを非難していますが、今回の事件で子どもたちの未来に負の影響をもたらす本質は何なのか、よく見極めるべきです。
 12月になり、スギ花粉に続き、ダニのアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法が認められました。まだ対象は12歳以上ですが、将来的にはより低年齢にも適応が拡大されるでしょう。アレルギーに対する根治療法に近い治療がクリニックでもできる時代になってきました。
 ことしもいろいろなことがありましたが、来年がより良き年であることを祈ります。
 みなさま良いお年をお迎えください。

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