« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »

2015年11月29日 (日)

豆乳アレルギーの検査

 豆乳を飲むと蕁麻疹などのアレルギー症状が出る人がいます。これは豆乳アレルギーですが、豆乳は大豆からつくるからといって、「大豆」のアレルギー検査をしても陰性のことがほとんどです。それは大豆を作っている数多くのたんぱく質のなかで、豆乳アレルギーの原因となるたんぱく質と、一般の大豆アレルギー検査で調べるたんぱく質が異なるからです。ところで来年2月から豆乳アレルギーのたんぱく質の検査が、一般のクリニックでもできるようになります。
 通常の大豆アレルギーは、大豆製品の摂取で発病します。乳幼児の多く、蕁麻疹などの皮膚症状や、喘息などの呼吸器症状、嘔吐や下痢などの消化器症状が主です。
 豆乳アレルギーは成人に多く、花粉症と関連しています。ハンノキやシラカンバの花粉症との免疫の交叉反応で発病します。豆乳アレルギーを引き起こすたんぱく質が、ハンノキやシラカンバの花粉症を引き起こすたんぱく質と類似しているためです。症状としては口腔症状が多いようです。
 鶏卵や乳などの食物を作るたんぱく質は数多くあります。卵白のアレルギーの検査項目の「卵白」だけがアレルギーを引き起こすわけではありません。卵白アレルギーでは「オボムコイド」も一緒に調べます。オボムコイドは卵白のたんぱく質の一つで、加熱されても変性しにくいたんぱく質です。そのためオボムコイド陽性の卵白アレルギーでは固ゆで卵の摂食も要注意となります。乳アレルギーでは「ミルク」だけではなく、「カゼイン」「βラクトグロブリン」なども併せて調べます。小麦アレルギーなら「小麦」だけではなく、「グルテン」「ω5グリアジン」も調べます。ピーナッツアレルギーでは、「ピーナッツ」だけではなく「Ara h 2」も調べます。それぞれの項目でアレルギーの症状が異なることがあります。今回、大豆アレルギーでも「大豆」だけではなく、豆乳アレルギーに関連が強い、「Gly m 4」の検査ができるようになりました。

| | コメント (0)

« 2015年10月 | トップページ | 2015年12月 »