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2014年5月29日 (木)

食品のアレルギー表示がかわるということ

 来年、食品表示法が変わります。アレルギー表示は、今の制度では、表示が義務とされる特定原材料は7品目、特定原材料に準ずるもの(推奨)は20品目あります。

 特定原材料:卵、乳、小麦、えび、かに、落花生、ソバ
 特定原材料に準ずるもの(推奨):あわび、いか、いくら、オレンジ、キウイフルーツ、牛肉、くるみ、さば、ゼラチン、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゴマ,カシューナッツ

 これらの表示の食品等は、容器に包装された加工食品や添加物です。これまでは対面販売、店頭での量り売り、飲食店(ファミリーレルトランやファストフード)は対象になりませんでした。また特定原材料でつくられていることは一般に知られているとして、表記せずによいとされてきた、特定加工食品が問題になっていました。今までは生クリームやマヨネーズなどの特定加工食品を使った場合、原材料が明らかだとしてアレルギー物質表示を省略できたのです。
 しかし、世の中にはマヨネーズに卵成分が含まれていることを知らない人や保護者がいます。マヨネーズの表示に卵が書いてないからといって、卵アレルギーの児にマヨネーズを食べさせる事故が後を絶ちませんでした。そのため今度の改正では「生クリーム(乳成分を含む)」「マヨネーズ(卵を含む)」と厳密に示すよう求めることになりました。

 その他にも、原材料や食品添加物で、わかりにくい表示もあります。
 乳化剤:大豆や卵黄から抽出されたレシチンを原料とするので、牛乳由来ではありません。
 乳酸:牛乳由来ではありません。
 卵殻カルシウム:卵のたんぱく質は認められないとされています。

 実は、病院で処方される薬で食物アレルギーがおこることがあります。
 耐性乳酸菌製剤に多く、エンテロノンR、ラックビーRなどは乳酸菌を培養する培地に乳由来成分を使用するため、牛乳アレルギー患者には禁忌です。
 アクディーム、ノイチームなどの塩化リゾチームは卵白から採取された成分でつくられているので、卵アレルギー患者に禁忌です。
 政府が勧めるジェネッリク医薬品にも注意が必要です。先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック)は成分が全く同じではありません。添加物などは異なることが多くあります。高脂血症の治療に使う、メバロチン錠の後発品の多くは、先発品のメバロチンが使用してなかった「とうもろこしでんぷん」が使用されています。とうもろこしアレルギーの患者さんにはこれらの後発品は禁忌となります。

漢方薬も注意が必要です。風邪によく使われる、小建中湯には小麦の成分が含まれます。

 消費者も注意が必要ですが、医師も処方する際には、患者さんのアレルギー歴の確認が必要です。しかし、薬の添加剤まで頭の中に入っている医師はどれだけいるのでしょうか。

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