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2014年3月31日 (月)

インフルエンザB型と新しいインフルエンザの薬

 先月、このブログで取り上げた、新しい花粉症の薬「シダトレン スギ花粉舌下液」は、発売が当初の6月の予定から10月に変更になったようです。
 さて今冬の初めにインフルエンザの流行が始まると、タミフルが効かないA型ウイルスが北海道を中心に発見されたので、処方には考慮するような報道がありました。糸島地区では私が診た感じでは、タミフル耐性のA型ウイルスはいなかったようです。A型の患者さんは、インフルエンザの薬を内服や吸入してもらえば、多くが翌日には熱が下がって元気になっていました。
 問題だったのはB型でした。まずB型はウイルスの検査をしても、なかなか陽性反応が出ませんでした。インフルエンザの検査は、発熱後、半日から1日経ってから検査をしないと結果がでません。しかし最近のB型は1日経っても、ウイルスがいても陽性にでないことが多かったようです。また薬も十分に効かない例が多く、中には全く熱が下がらずに、薬を内服していてもインフルエンザの自然経過になった患者さんもいました。以前から、B型インフルエンザは薬が効きにくいと言われていましたが、最近はそれが顕著なようです。幸い肺炎などになる患者さんはいませんでしたが、昨年からはB型の診断がついた時には、最初から薬が効かない可能性があることをお話しています。
 インフルエンザの薬は、内服のタミフル、吸入するリレンザとイナビル、注射薬のラピアクタがあります。いずれもインフルエンザが細胞内で増殖した後に、他の細胞に感染するため、その細胞からウイルスが外に出るところをブロックして症状を改善することになっています。
 実はこれまでのインフルエンザ薬と全く違う作用機序の薬「アビガン」が、先月、製造販売承認されました。この薬はインフルエンザウイルスが細胞内で増殖するのを阻害します。そのため高い病原性があるトリインフルエンザにも有効性が期待されています。
 今年の冬からはインフルエンザの治療法も変わってくるでしょう。そして、トリインフルエンザ対策も変わってくることを期待します。

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