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2012年3月30日 (金)

ネット断食

 私が子どもの頃は電話が自宅にある家も少なく、近所に電話をかりにいっていました。個人の通信連絡の始まりはポケットベルでしょうか。医師になったころはポケベルは常に携帯させられ、深夜の呼び出しに使われました。その後、文字だけのパソコン通信が利用できるようになり、携帯電話が普及し始めました。インターネットが進化してブラウザが利用できるようになり、とうとう携帯電話でネットが可能となり、今ではスマートフォンが全盛となりました。いつもネットに繋がっているのが当たり前のこの頃です。情報と称する言葉や画像の羅列の氾濫の中に首を突っ込まないと安心できず、メールを確認し続けないと気が落ち着かなくなってませんか。

 NHKラジオ第一放送の3月27日18時から放送の「私も一言!夕方ニュース」の中の「ニュースの魂」でNHK解説委員の西川 龍一氏が、ネット依存について解説していました。
 長時間インターネットを使うあまり、勉強がおろそかになったり、学校での活動に支障がでてきたりする子どもたちの中にはネットを止めたくても止められない子どもたちがいます。こうした状態を依存症としてとらえ治療しようとうする病院や本格的な対策を求めて活動するNPOなどがあります。
 ネット依存とは、単にネットが好きで長時間はまるという状態ではなく、習慣が行き過ぎて自分でコントロールできない、何時間ネットを使っても自分の意志で止められない、ネットをしていないと不安でイライラする、日常生活にも支障をきたす状態と考えられます。
 ネットのせいで勉強の成績が下がったり、友達や家族と過ごすよりネットを選んでしまい、睡眠時間を削ってまでもネットを続けてしまう。こうした状態はネットへの依存度が高いと考えます。
 パソコン、携帯、スマートフォンでいつでもどこでもネットへ接続できます。ソーシャルネットワークと呼ばれるコミュニティサイトへの参加、メールのやり取り、ネット上で複数が同時にプレイをするオンラインゲームに参加し続けるうちに止められなくなり、ネット依存に陥るケースが目立つようです。
 十分な睡眠食事をとらないという生活面身体面での影響が出始め、学校に行けなくなり、注意した家族に暴力をふるうようにもなります。
 国内でのネット依存に対する取り組みでは、国立病院機構久里浜アルコール症センターがネット依存に専門に取り組む部署を昨年開設しました。国内にはネット依存を病気として扱う診断基準がありませんが、面接、心理検査、カウンセリングで治療をしています。またネットにはまった子どもへの対応がわからない保護者のための家族会を今年設立しています。ネット依存を医学的に病気とみるか、まだ学会の中でも意見が分かれています。
 番組では韓国でのネット依存についても語られていました。韓国ではオンラインゲームに大金をつぎ込んだり、ネットカフェで数日間にわたりネットを続けてエコノミー症候群になり死亡する事例がありました。韓国では2000年代からネット依存が社会問題になっているので対策も国を挙げていち早く進められてています。ネット依存では何時間も生身の人間と話をすることもなくひたすらパソコンや携帯に向かうわけです。そこで子どもたちが12日間ネットと切り離された状態で集団生活をして、子どもたちが大学生のボランティアと体を動かす活動をしたり、高齢者の施設で手伝いをしたりしてネット依存から抜け出すようにする取り組みがなされています。。
 この取り組みに注目した日本のNPOが福岡にあります。「こどもとメディア」です。日本でも昨年8月に合宿形式でのワークショップを開催したら、子どもたちがゲームより面白いものがこんなにあるとは思わなかっといって、本物の世界の楽しさに気づくようになりました。これはネット依存克服へのヒントになるのではないでしょうか。

 これからの対策として以下の3店が挙げられます。
1)ネット依存の診断基準をつくる
2)診断基準をもとに実態調査を行う
3)専門的な相談機関・医療機関の拡充をする

ネット依存へ陥らないためにも、1日でもよいからネットから離れる「ネット断食」をしてみませんか。

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