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2011年12月31日 (土)

2011年を振り返って

 今年はヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンの公費補助が始まってすぐに、接種後の死亡例が報告され、接種が一時中断になりました。国の専門委員会の検討で、ワクチンとの因果関係は証明できないとなり、すぐに再開されました。過去の国の対応を考えれば、長期に接種中止になっていたと思われます。しかし関係各位の尽力と厚労省の意識の変化でしょうか、早い再開となり、同時接種も禁止になりませんでした。これらの動きには今までとは違う新しい変化を感じました。
 しかしワクチン接種→死亡だけを意識させる大手メディアの報道は落胆するものばかりでした。ワクチンの重要性については何も語らず(多分、知らないのでしょう)、興味本位だけの報道で国民を惑わすだけでした。大手メディアの不勉強、無責任、欺瞞に満ちた体質は、図らずも原発事故の報道のあり方で国民の知るところとなってしまいました。
 夏には季節外れのRSウイルスの流行(本来は年末の流行)がまたあり、本当に感染症には流行季節の先入観で診断してはいけなくなりました。
 薬剤耐性のマイコプラズマの流行では治療に苦慮する例が多くなり、感染症の治療も変わらざるを得なくなってきました。
 今年は、肺炎球菌ワクチンの普及で、肺炎球菌による肺炎や菌血症で入院する患者さんの数が減りました。正確な統計は取っていませんが、そういう印象があります。さらに小児の新しい内服の抗生物質が使えるようになり、以前なら入院かと思われた例が外来でよくなるようになりました。
 小さなクリニックでも診療に時代の動きを感じた年でした。みなさんよいお年をお迎えください。

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