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2010年8月31日 (火)

5歳児健診

 8月18日22時からのNHKラジオ第一放送「NHKジャーナル」で東京都で5月から始まった5歳児健診の話がありました。
 自閉症、注意欠陥多動性障害、学習障害などのこどもの発達障害はいずれも脳の機能の問題とされ、早く障害に気付いて障害に合わせた支援をおこなうことが必要です。その障害の発見の場の一つが健診です。発達障害は3歳を過ぎてから表面化することが多く、その理由はは3歳を過ぎると幼稚園や保育園に通う子が多くなりますが、その中で友達と上手くかかわることができないとか、落ち着いて教室の中にいられないとか、それまでの親子の間だけではわからなかった発達障害を疑わせる行動が明らかになってくるからです。
 ところが今の健診の制度では、3歳児健診の次は小学校入学前の就学時健診になるためおよそ3年ほど定期健診がありません。そのため発達障害を疑わせるような行動が表面化する時期に定期健診がなく発見が遅れるケースがでてきます。このため東京都医師会ではこうした空白の期間に健診をおこなうことで障害の早期発見と支援につなげようと考えたわけです。
 東京都の5歳児健診は集団検診ではなく地域の医療機関でおこないます。しかし普段発達障害の診断になれていない医師も多くいます。そこで医師会では適切に診断できるように、独自のチェックリストをつくりこれを診断で活用しています。チェックリストと母親からの普段の様子などを聞き取って総合的に判断して発達障害の疑いがあるかどうかを調べています。そして疑いがあるとなれば、発達障害の専門医に連絡して支援を受けられる仕組みにしています。東京都でも健診を受けられる医療機関はまだ60箇所程度です。健診を受ける費用も数千円かかりますこのため東京都医師会では都や都内の各自治体に対し5歳児健診を無料でおこなえる制度をつくるよう求めていくことにしています。
 実は5歳児健診は既に実績のある自治体もあります。その一つが鳥取県です。鳥取県では1996年から5歳児健診が一部自治体で始まり現在では全県での実施となりました。九州・福岡県でも実施する自治体が少しずつ増えてきています。

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