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2009年8月28日 (金)

子宮頸がんワクチン

 産婦人科の先生から子宮頸がんワクチンについて教えていただきました。
子宮頸がんは35歳に患者数のピークがある、最も若年に発症する癌です。45歳以下の女性では乳がんについで2番目に多い癌です。年間約7000人が発症し、約2500人が死亡しています。子宮頚がんはHPV(Human Papilloma Virus、ヒトパピローマウイルス)というウイルスの感染が発病に深くかかわっていることがわかっています。HPVは性行為によって生殖器に侵入します。不特定多数のパートナーとの性行為経験だけではなく、普通の性行為経験でも、誰でも感染する可能性があります。米国では全女性の4人に3人は一生に少なくとも一度は感染しているといわれています。日本での健康な女性の約25%からウイルスは検出されています。ウイルスの潜伏期間を考えれば、日本も米国と同じくらいの感染率と予想できます。
 子宮頸がんにならないためにはHPVの感染を防ぐことが重要です。HPVに対するワクチンはすでに開発されていて、欧米では公費負担や保険で接種が可能になっています。日本でもようやく国の承認がおりようとしています。
 子宮頸がんは婦人科医が診る疾患ですが、ワクチンの接種は小児科医がかかわることになります。理由はこのワクチンの効果はHPVに感染する前に接種する必要があるからです。そのため性行為経験のある女性に接種しても効果は望めません。性行為経験のない女性、一般的には12歳から13歳(18歳)の女性に接種することになります。小児科医がいつも診ている女子が対象になります。婦人科と小児科の連携で少しでも子宮頸がんを減らしていかなければなりません。

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