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2008年8月25日 (月)

今年の夏の豪雨は地球温暖化のせい?

 今年の夏は突然の豪雨や突風による事故が多く報道されました。これは気候がおかしくなってきているせいではないか、はては地球温暖化と結び付ける報道もありました。
 これについて8月5日のNHKラジオ第一放送のHNKジャーナルでとりあげられていました。
 たしかに1時間に100ミリを超える雨は頻繁に観測されるようになってきましたが、昔に比べると観測点の数が大幅に増えているし、観測の仕方も変わって1時間単位から10分刻みになっているようです。即ち観測データがずっと増えているので、昔と今の観測結果を単純に比較することはできません。
 番組の中、東京大学生産技術研究所の沖大幹教授の話では、気象庁のアメダスが全国展開されたのが70年代以降ですが、最近30年くらいのデータをみると1時間に50ミリとか80ミリを超える豪雨の回数は増えているそうです。
 しかし長期の変動を語るには30年という期間はまだ短いとも言われています。では100年くらいでみたらどうなのでしょうか。全国の時間降水量のデータはなかなかありませんが、東京の昔のデータを調べてみると、1950年頃には強い豪雨が多く、70年代にかけて少し減りました。そしてちょうどアメダスができた頃から増える傾向にあることがわかりました。過去から一方的に豪雨が増えてきたわけではないようです。
 気象庁気象研究所 藤部 文昭氏の研究では4時間毎のデータでは、20世紀のはじめ、100年前と比べると最近は豪雨が多いが 1950年代と比べると統計的に多いとは言えないそうです。
 今すでに温暖化によって豪雨が増えているかということに関しては何とも言えないのが科学的には正しい。これが正解です。
 私も最近の激しい気象の変動を見聞きあるいは体感して、短絡的に地球温暖化のせいかもと思ったりしましたが、危ないところでした。何も科学的な証明はなされていないようです。気象にかぎらず、直近の現象だけをみての短絡的な判断は禁物です。テレビの無責任なコメンテーターやキャスターにだまされないようにしなくては。
 ところでNHKのその番組ではスーパーコンピューターによる気象シュミレーションの話もありました。温暖化になると台風の数は減るが、ひとつひとつは巨大化するそうです。

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