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2008年8月29日 (金)

今年の夏の豪雨は地球温暖化のせい? 2

 8月28日のNHKクローズアップ現代とHNKラジオジャーナルの話題は今年の夏の局地的なの豪雨でした。最近はこれをゲリラ豪雨と言っているようです。
 クローズアップ現代では気象研究所気候研究部室長の楠昌司氏と東京大学大学院教授の小出治氏が話をしていました。湿った海風が重なり合い、極めて狭い範囲に豪雨を降らせることや、実験によって、都市が発する熱や水蒸気が極端な大雨をもたらす可能性も明らかになったようです。
 ラジオジャーナルでは東京大学大学院理学系研究科の中村尚准教授が話がありました。いつもなら日本上空を東西に流れる偏西風が、この夏は南北に蛇行しているため、この影響を受けて上空に北の寒気が入りやすい状況になっているそうです。そしてこの冷たい空気が、もともと日本列島にある夏の熱い空気とがぶつかって、雨雲が急激に発達して局地的に大雨が降ったのではないかという話でした。
 ではどうして偏西風は蛇行したのでしょうか。その原因を特定するのは難しいようです。太平洋の海水の温度、インド洋の海水の温度、フィリピン付近で台風がどれだけ発生しているかなど、いろいろな要因が複雑に絡まりあって偏西風の流れ方に影響が出てくるそうです。
 最後にこの偏西風の蛇行は地球温暖化の影響なのかという質問には、ひと夏の状況だけをとってみて温暖化の影響かどうなのかを判断するのは困難という答えでした。

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2008年8月25日 (月)

今年の夏の豪雨は地球温暖化のせい?

 今年の夏は突然の豪雨や突風による事故が多く報道されました。これは気候がおかしくなってきているせいではないか、はては地球温暖化と結び付ける報道もありました。
 これについて8月5日のNHKラジオ第一放送のHNKジャーナルでとりあげられていました。
 たしかに1時間に100ミリを超える雨は頻繁に観測されるようになってきましたが、昔に比べると観測点の数が大幅に増えているし、観測の仕方も変わって1時間単位から10分刻みになっているようです。即ち観測データがずっと増えているので、昔と今の観測結果を単純に比較することはできません。
 番組の中、東京大学生産技術研究所の沖大幹教授の話では、気象庁のアメダスが全国展開されたのが70年代以降ですが、最近30年くらいのデータをみると1時間に50ミリとか80ミリを超える豪雨の回数は増えているそうです。
 しかし長期の変動を語るには30年という期間はまだ短いとも言われています。では100年くらいでみたらどうなのでしょうか。全国の時間降水量のデータはなかなかありませんが、東京の昔のデータを調べてみると、1950年頃には強い豪雨が多く、70年代にかけて少し減りました。そしてちょうどアメダスができた頃から増える傾向にあることがわかりました。過去から一方的に豪雨が増えてきたわけではないようです。
 気象庁気象研究所 藤部 文昭氏の研究では4時間毎のデータでは、20世紀のはじめ、100年前と比べると最近は豪雨が多いが 1950年代と比べると統計的に多いとは言えないそうです。
 今すでに温暖化によって豪雨が増えているかということに関しては何とも言えないのが科学的には正しい。これが正解です。
 私も最近の激しい気象の変動を見聞きあるいは体感して、短絡的に地球温暖化のせいかもと思ったりしましたが、危ないところでした。何も科学的な証明はなされていないようです。気象にかぎらず、直近の現象だけをみての短絡的な判断は禁物です。テレビの無責任なコメンテーターやキャスターにだまされないようにしなくては。
 ところでNHKのその番組ではスーパーコンピューターによる気象シュミレーションの話もありました。温暖化になると台風の数は減るが、ひとつひとつは巨大化するそうです。

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