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2004年7月30日 (金)

熱さましシート

 今春、発熱した生後4ヶ月児の額に、熱さましシートを貼り看護していた母親がしばらく側を離れた間に、冷却シートが男児の口と鼻を塞ぎ、窒息状態となり後遺症を残してしまった事故がありました。
 熱さましシートは額からずれ、口と鼻を覆い、窒息する可能性があることを知り、注意してほしい。と国民生活センターも注意を喚起しています。
 また額に張った熱さましシートでは熱は下がりません。冷やすなら腋の下や股の処など大きな動脈が走っている部位を冷やすのが有効です。または体を清拭してあげると水分が蒸発するときに熱を奪ってくれます。

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2004年7月29日 (木)

チメロサール

春頃でしたか、ワクチンに防腐剤として添加されている有機水銀の一種であるチメロサールが自閉症の発症に関係があるとマスコミで騒がれていました。これは世界的な問題となりましたが結局チメロサールと自閉症は関係がないと結論がでました。米国医学研究所が膨大な報告書を公開しています。自閉症との関連は否定されてもワクチンのチメロサールの量をできるだけ減らすように厚労省も指導しています。ワクチンメーカーも量を極量まで減らしたり、ゼロにした製品を作っています。ワクチンは今、日進月歩で改良進化されています。数年たったらワクチンの中身も種類も接種回数も大きく変わると思われます。話題づくりのマスコミに踊らされることなく、確かなデータに基づいた情報を注視していく必要があります。

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2004年7月28日 (水)

お勧めの育児書

シアーズ博士夫婦のベビーブック
ウイリアム・シアーズ、マーサ・シアーズ 共著
榊原洋一 監修 岩井満理 訳
主婦の友社
8人の子どもを育てた博士夫婦が、育児のあらゆる側面についてきめ細かく書いています。幅広い知識に裏付けされた内容です。アタッチメント・ペアレンティングを重視し、米国の育児書でありながら、赤ちゃんとの添い寝を勧めています。写真と絵が多いパンフレットのような日本の育児書とはまったく違います。読み込む育児書ですが役立ちます。

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2004年7月27日 (火)

サービスの地域差

糸島地区では3歳未満の外来通院の医療費は初診料の一部負担(950円)以外は全額助成されています。しかし日本全国では小学校入学前まで助成する自治体が37.1%あることが厚生労働省の調査でわかりました。また3歳未満までの助成は33.8%で財政事情による自治体間の格差が広がっていることが明らかになりました。地域による住民サービスの差は乳幼児医療費助成だけではありません。しかしこのような点も是正していかないと少子化の流れを止めることは難しいかもしれません。どこの住民になろうかなと、自治体もサービス業として選ばれる側になる時代がくるのでしょうか。

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2004年7月26日 (月)

夏休みと喘息

楽しい夏休み、久しぶりにおじいちゃん、おばあちゃんのところへ泊まりで遊びに行くことも多いでしょう。ところがそこで喘息発作がおきてしまうことがあります。原因のひとつはお客様用の布団です。たまにしか使わない布団はダニの温床です。使う前に布団を天日に干しただけではダニ対策にはなりません。掃除機で充分に布団の埃を吸い取ってください。それと室内にいる猫や犬が発作の引き金になることもあります。前もって対策をとって楽しい夏休みにしましょう。

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2004年7月23日 (金)

頭を打った

赤ちゃんが頭を床にゴツンとぶつけたらびっくりします。脳は大丈夫だろうかと心配になるでしょう。子どもは頭とかたい床がぶつかることはたくさんありますが、脳をけがすることは極めてまれです。すぐに泣いて、しばらくしていつもとかわりなかったらとりあえずは問題ありません。しかし頭をぶつけて6時間から24時間の間に何度も嘔吐をしたり、寄り目になったりして目つきがおかしいときは要注意です。病院を受診してください。それとお母さんが赤ちゃんの様子が何かおかしいと感じたら、信頼できる医師に相談してください。お母さんの直感は大事です。

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2004年7月22日 (木)

性器いじり

性器いじりは3~5歳頃にかけてしばしば見られます。ちょうど手が触れられるところに適当なものがあって、退屈しのぎにやっているだけです。ほとんどの子どもは遊びに熱中するようになると自然にやめてしまいます。大騒ぎしない方が良いです。このために性的に早熟になるようなことはなく、汚れた手で触れて泌尿器に炎症を起こす例を除いて害はありません。 その行為を強い態度で禁止しないようにしましょう。子どもは罪悪感をもつと人のいない所で隠れてするようになります。 幼児期は性意識と結びつける必要はなく単なる癖と考えて結構です。「外で一緒に遊ぼうね」とか「お掃除手伝って」とか言って、子どもを抱き上げたり手を引っ張って行ったりして下さい。もっとおもしろいものがあれば子どもはそちらに心を向けていくでしょう。

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2004年7月21日 (水)

本当にプール熱は流行しているのか?

プール熱は①高い熱②喉が赤い③充血して目やにがでる結膜炎の3つの症状がそろって診断します。プール熱の病原体はアデノウイルスですが約50種類いて、プール熱の原因ウイルスはその中の5種類だけです。最近は喉を綿棒でこすって簡単に検査できるようになりました。ところがこの検査でウイルスがいることはわかってもそのタイプまではわかりません。3つの症状がそろわないのに陽性と出ただけでプール熱として報告されている例があるようです。国立感染症研究所は近く医療機関を対象に判断基準について調査することにしました。私のクリニックではアデノウイルスで熱を出している子どもはいても典型的なプール熱の子どもはそんなに多くいません。どうしてマスコミは騒いでいるのか私は疑問に感じています。

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2004年7月20日 (火)

日本脳炎ワクチン

 日本脳炎は過去の病気ではありません。日本脳炎はウイルスを増幅する感染した豚を刺したコガタアカイエカがヒトを刺して感染します。福岡県は夏の豚の感染率が80%を超えます。
 豚の飼育状況の改善で日本脳炎の患者数は減少しています。しかし発病はしていないが、蚊に刺されて不顕性感染している子どもが今も多くいることが証明されています。いったん発病すれば致死率が高く、回復したとしても高率に後遺症を残します。日本脳炎は今日でも注意を要する疾患でワクチン接種が必要です。

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2004年7月19日 (月)

突発性発疹症

赤ちゃんが生まれて半年を過ぎると初めて高い熱を出すことがあります。咳も鼻水もなく、食欲もあり、活動性もあれば、初めての高熱は突発性発疹症であることが多いです。この病気は発疹が出ないと診断がつかないのですが、なれた小児科医ならのどをみるとかなりの自信をもって診断できます。機嫌はけっこう悪いこともあります。よく便がゆるくなります。約3日間熱が続いたあと急に熱が下がってその後に胸やお腹を中心に淡く赤い発疹がでます。発疹が出たら病気はおしまいです。ところで突発性発疹症はウイルスが原因の病気です。抗生物質を飲む必要はありません。実は原因のウイルスが2種類います。だから2度罹ることがあります。

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2004年7月16日 (金)

かかりつけの小児科

 小児科医はかぜやお腹をこわしたという内科的疾患しか診ない訳ではありません。小児科医は、目やにがでるなどの眼の病気、湿疹・アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気、急性中耳炎などの耳の病気もよほど専門的な病気でないかぎり診ることができます。また必要に応じて専門医へ紹介する判断をします。言い換えれば子どもの病気全般に対応できます。何でも相談できる、かかりつけの小児科医をみつけて相談してください。
 今はこどもの病気や育児の情報があふれています。周囲にあふれるInformation(情報)にまどわされず、自分のIntelligence(知能・英知・情報)で判断されることが大事と思います

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2004年7月15日 (木)

完治?

病気が完全に治ったら完治しました。ということになるのでしょうか。ところで今、流行している手足口病は完治の判断が本当はできない病気です。完治と言うからには病原体のウイルスが体の中からいなくならないといけません。しかし手足口病の原因となるウイルスは月単位で長くからだの中にいて最初は口とお尻から、最後は熱や発疹の症状がなくなっても便のなかに排泄されます。熱が下がって、口内炎が軽くなって食べれるようになって、元気が出てきたら、他のこどもに病気をうつすことも少なくなるので私は登園・登校はいいよと話をしています。

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2004年7月14日 (水)

アレルギー検査

気管支喘息や食物アレルギーが疑われるときには血液のアレルギー検査をすることがあります。総IgE(RIST)と個別(ダニや卵白など)のIgE(RAST)などの値を調べます。たとえば卵白のRAST値が高いと卵白のアレルギーが考えられます。しかしこの検査で値が高かったから卵が食べれないとは限りません。乳児の場合は食べれないことが多いのですが、2歳3歳なったら値が高くても食べれることがあります。その見極めをすることが大事です。RASTは過去のアレルギーを表すだけの場合もあります。検査結果に惑わされていつまでも食事制限をしてはいけません。また末梢血好酸球を調べることも大事です。好酸球の値が高いときは現在のアレルギーが強いことを意味します。

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2004年7月13日 (火)

解熱剤

子どもが高熱をだして息遣いも荒くなっているとき使うのが解熱剤です。以前は一日3回定期に飲む使い方もありましたが、今では熱が出たときにだけ使う屯用の使い方をします。熱が38.5度を超えたら使ってもよいとしますが、子どもに活動性があれば必ずしも使う必要なありません。体は熱を出すことで病原体のウイルスを抑えています。また子どもに使う解熱剤は強くはありません。39.5度で使っても38度にしか下がらなかったというのはよくあることです。でも1度下がったことで子どもが少しでも元気がでたら善しとします。あとは体を冷やしてあげたり水分を与えたりしながら様子をみます。

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2004年7月12日 (月)

親もかかるこどもの病気

人は一度かかった病気に対しては免疫という抵抗力を持つため普通は2度同じ病気にはなりません。ただしインフルエンザのように充分な免疫を得にくい病気や、原因となるウイルスなどの病原体が複数ある病気は2度以上同じ病気になります。おとなでも病気の免疫がないと子どもから病気をもらうことがあります。子どもが溶連菌感染になったら母親も感染することが珍しくありません。最近多いりんご病では親子感染をよくみます。まれには子どものみずぼうそうを母親がもらってしまうことがあります。母親に免疫がなかったんですね。子どもの病気は大人になって罹るときついことが多いです。子どもの病気の免疫があるかどうか前もって調べるお母さんもいらっしゃいます。

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2004年7月 9日 (金)

ヘルパンギーナ

こどもが熱を出す風邪で今多いのがヘルパンギーナです。急に高熱が出て、のどの奥に口内炎ができます。ウイルスが病原体ですから抗生物質を飲まなくても熱は数日でひき元気になります。病気の初めのころには嘔吐や腹痛が一時的に出ることがあります。年長児では背筋痛や頭痛を発熱前に訴えることがあります。

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2004年7月 8日 (木)

生ワクチン

6月と7月はワクチン接種が増える時期です。はしかと風疹ワクチンは生ワクチンです。病気を起こす力だけをなくした生きたウイルスを注射します。そしてウイルスに対する抵抗力を体が作るようにします。ところでウイルスは紫外線に弱い生き物です。注射の前に注射器に入ったワクチンを陽のあたるところに長く置くとウイルスが死んでしまいます。小児科医は注射するまでワクチンをできるだけ明るいところに出さないように、陽に当てないように気を使います。

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2004年7月 7日 (水)

お腹が痛い

子どもがお腹が痛いと言ったら、ほとんどは便秘が原因です。毎日トイレに行ってても溜まったものを全部出さなければ便秘になります。便秘の腹痛はずーと痛いわけではなく、時々急に痛みがきてまたすーと引いてを繰り返すことがあります。痛みがないときはケロッとしていることが多いです。朝起きて朝ごはんを食べた後は特にお腹が動くので便秘の痛みが来易いです。痛みが強いときには便を出すのが一番です。

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2004年7月 6日 (火)

食物アレルギーと給食

今日のクローズアップ現代で、食物アレルギーをもつこどもへの給食が取り上げられていました。卵、牛乳、エビ等、食べたら蕁麻疹がでたり、呼吸困難や血圧低下など全身症状がでるこどもがいます。保護者の尽力で原因食物を除去してさらには代替食品をつくるよう行政が対応してくれているところもあるようです。しかしこれはほんのわすかで、保護者が弁当をつくっていることも多いようです。中には弁当を禁止したり、学校の理解が得られないところもあるのが現状のようです。来春の入学をひかえた食物アレルギーのおこさんの保護者の方々には学校等と話し合いを始められている方もいらっしゃいます。医師としても適切な診断と指導に努めなければなりません。

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2004年7月 5日 (月)

発疹あれこれ

今、流行の病気には発疹がでるものが多いです。手足口病の手足の発疹は、小さな赤い点から大きな水疱疹まで人それぞれの出方をします。小さな子はどうもないようですが、大きな子や大人はチクチクする痛みを訴えます。手足口病の口内炎は頬の内側や舌、口唇など手前のほうに多く、ヘルパンギーナの口内炎はのどちんこの近く奥のほうにできます。りんご病の発疹は痒みがあり、出たり引っ込んだりすることがあります。溶連菌感染の発疹は小さなつぶつぶ、サンドペーパーをかけたような発疹で痒みがあります。水痘は初めは赤いだけですがすぐに大きな水疱ができます。痒いです。アデノウイルス感染もまれに発疹がでます。

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2004年7月 2日 (金)

とびひ

とびひは虫刺されの後の引掻き傷や擦り傷にに黄色ブドウ球菌が感染しておきる皮膚炎です。夏に多い病気です。細菌感染ですから抗生物質を内服します。皮膚の消毒や抗生物質の軟膏、皮膚炎を抑える軟膏などを塗ったりします。よく使われるゲンタシンという抗生物質の軟膏がよく効かない菌も最近は増えてきました。また連鎖球菌という別の種類の細菌によるとびひもみられます。一口にとびひといってもいろいろあります。

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2004年7月 1日 (木)

プール熱

今年の夏はプール熱が流行しているとマスコミは騒いでいます。原因はアデノウイルスというウイルスです。アデノウイルス感染症はのどが赤くなり高い熱が出るのが特徴です。それに眼が赤く充血して目やにがたくさん出たら咽頭結膜炎、即ちプール熱と診断されます。ただしアデノウイルス感染症のうち結膜炎を伴うのは10%程度と言われています。患者がプールに入ると口や肛門からでたウイルスが他の子どもの眼などから感染します。しかしプールの塩素濃度が十分ならウイルスは死ぬため感染の危険性はありません。バスタオルの共用などがかえって感染の原因になります。飛まつ感染もあるためプールに入らなくても感染します。アデノウイルス感染症は夏に特有の病気ではなく1年中見られます。お腹は壊すことはあっても咳はまずありません。ウイルス感染なので抗生物質をのむ必要はありません。安静にしていれば熱も下がり治ります。

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