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2004年6月30日 (水)

1歳になったらはしかワクチンを

はしかは日本では年間5万から10万人の患者発生がありますが、米国では100人以下しか発生がありません。これははしかワクチンの接種率の差です。日本でも接種率がようやく90%になりました。しかし100%にならないとはしかはなくなりません。はしかには有効な治療法はありません。数十人のこどもが毎年亡くなっています。1歳のお誕生日がきたらすぐにはしかワクチンを接種しましょう。そして1ヵ月後には風疹ワクチンを接種しましょう。

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2004年6月29日 (火)

ポリオワクチン

約40年前までポリオは体に麻痺をおこすこどもに多い病気でした。ワクチンの普及で今は日本では自然発生はみられなくなりました。しかし弱毒化したウイルスを使う生ワクチンなので約250万接種に1回の割合でワクチンによる麻痺を発症することがあります。これをなくすためには不活化ワクチンに変更する必要があります。欧米ではポリオは不活化ワクチンになってきています。日本では先週ワクチン申請のための臨床試験に不備が指摘されたので実用化が遅れるかも知れません。不活化ワクチンになると三種混合ワクチンのように3から4回注射するかたちになります。

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2004年6月28日 (月)

野菜の好き嫌い

野菜に好き嫌いのあるこどもは多いです。気分的に食べるのが嫌で食べない子どもがほとんどでしょう。しかし中には野菜を食べると、口の中がかゆくなったりするアレルギー反応をおこしているために野菜嫌いになっている子どももいます。でも子どもはその症状をうまく言えないために親には単なる野菜嫌いと思われているかもしれません。果物や野菜を食べると口の中が痒くなったり、蕁麻疹が出たりするアレルギー反応をおこす子どもがいます。お子さんの様子をよく観察してください。

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2004年6月25日 (金)

りんご病

りんご病は頬っぺたがリンゴのように赤くなるのが特徴です。手足にもうっすら発疹がでます。りんご病は不思議な病気で、発疹が出て気づいたときには病原体のウイルスは体の中にはもういません。病気は終わっています。だから頬っぺたが赤くなっても他のこどもと接触を制限したり隔離したりする必要はありません。感染の心配はありません。

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2004年6月24日 (木)

育児は変わる

以前は勧められていたことも、今は控えたり禁止事項になったりすることがあります。紫外線のことを考えて母子手帳から日光浴が消えて外気浴になったり、母子関係を重視して断乳が卒乳になったりしました。以前は予防接種をした日は入浴禁止だったのに今では可です。突発性発疹の後は1ヵ月は予防接種ができなかったのに、昨年末からは2週間でよくなりました。育児や保健指導内容は変わってきています。自分の思い込みにとらわれないように注意することが大事です。

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2004年6月23日 (水)

アレルギー表示にバナナ追加

アレルギーを起こす特定の品目を含む加工食品には、卵・牛乳・小麦・ソバ・落花生は表示が法律で義務付けられ、エビ・カニ・大豆・鶏肉など19品目については表示を奨励するするようされています。本日、厚生労働、農水両省の合同有識者会議が表示を奨励する品目にバナナを新たに追加することを決めました。バナナは口腔アレルギー症候群の原因食品でもあります。しかしアレルギー症状の強いゴマを表示品目にすることは見送られてしまいました。口腔アレルギー症候群については今月26日のセミナーでお話します。

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2004年6月22日 (火)

風邪とお風呂

お風呂に入ったら必ずしもかぜが悪くなる訳ではありません。高熱で元気がないときの入浴は控えるべきですが、そうでない時は少しぬるめのお湯で長湯をしなければ差し支えないと思われます。お風呂に入って皮膚を清潔に保ってください。あと冬は湯冷めに注意してください。

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2004年6月21日 (月)

気圧

 診療室の私の机の上には気圧計が置いてあります。今日は台風の影響のためかいつになく気圧が低い値を示していました。気圧が下がると喘息の発作が増えると言われています。しかしなぜ気圧と発作が関係するのか原因はわかっていません。
 人は地球の厚い大気の底で生活してます。日常生活では意識していませんが、体の器官や細胞には大きな大気圧がかかっています。気圧の変化は体にとっては大きな意味をもっていると私は思っています。そのようなことを考えながら私は机の前の気圧計を眺めています。

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2004年6月18日 (金)

乳児の下痢とミルク

赤ちゃんが下痢をしているときはミルクを1/2に薄めて飲ませるよう指導されたことがあるかもしれません。しかしミルクを薄めるのがよいのか、薄めずにそのまま飲ませてもよいのか、本当は意見が統一されていません。下痢が長びかない限りは必ずしも薄める必要はないと私は考えています。幼児でも厳しい食事の制限はかえって体の回復を遅らせることがあります。開発途上国ではコレラなど下痢の病気が多いですが、そこでは下痢が続いていてもとにかく食べれるようになったらどんどん食べさせることが治療法になっています。

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2004年6月17日 (木)

顔にブツブツができた

赤ちゃんの顔にできるブツブツは皮膚の中にある汗をつくる管が皮膚の老廃物などで閉塞されたため、汗が皮膚内に漏れることでできる赤い丘疹です。皮脂腺の機能が活発である新生児はこの分泌腺も容易に閉塞しやすく、にきびのようにブツブツができやすくなります。痒みがなく、スキンケアのみで軽快していきます。入浴の時にやさしく洗い清潔にしてあげてください。

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2004年6月16日 (水)

血液型

ABO式血液型は、赤血球の表面にA抗原またはB抗原があるかないかと、血液の中に抗A抗体と抗B抗体があるかないかで決まります。新生児では血液型に関する抗原の量は少なく、抗体はほとんどありません。抗原は3歳で成人レベルとなり、抗体は3~6ヵ月でようやく現れてきます。そのため乳児では血液型は判定が難しく、簡易検査では間違えて判断してしまうこともあります。こどもの血液型を知りたいでしょうが、大きくなるまで待ってください。それともう一つ、手術や事故で輸血する時には病院では必ず血液型を詳しく調べなおします。患者さんの自己申告の血液型を病院は信じません。間違った血液型を信じている人も結構いるのが現実だからです。私は血液型を開業医レベルの検査で調べることはあまり勧めません。

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2004年6月15日 (火)

食中毒の予防

食中毒を引き起こす細菌が食品を汚染しても、食品のにおいや味は変化しません。腐敗菌による食品の腐敗とは関係ありません。食中毒の原因となる細菌は一般の細菌の約1万分の1の菌数で食中毒を引き起こします。食品の取り扱いと保存には十分注意しましょう。十分な手洗いと加熱、そして冷蔵庫を過信しないことが大事です。

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2004年6月14日 (月)

砂遊び

砂場の砂の中に猫や鳩の排泄物があったら、それらの排泄物にはトキソプラズマ(リンパ腺が腫れ、熱が出る)やクリプトコッカス(肺に病気を引き起こすカビの仲間)という病原体が含まれることもあります。しかしこれらの病原体がこどもに病気をおこす可能性は低いものです。過剰な心配をしないようにしましょう。ただしなんでも口に持っていこうとする年齢のこどもは砂場遊びは控えたほうがよいでしょうが、その時期をすぎたら楽しく遊ばせてください。ただし最後に手洗いを十分にしましょう。

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2004年6月11日 (金)

おむつに赤い着色が

夏になると「おむつについたおしっこが赤く色づいています。」と言って受診されることがあります。これは尿に溶けきれない尿酸が原因です。尿の中にはいろいろな塩が含まれます。尿酸もその一つです。暑くなって尿量が少なくなってくると尿酸が尿に溶けきれなくなっておむつの表面に残ります。血尿かとびっくりしてしまいますが違います。心配ありません。

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2004年6月10日 (木)

エアコンは上手に使いましょう

乳児がいるときエアコンを使ってもよいのでしょうか。と聞かれることがあります。高温多湿の夏は乳児にとってもつらい季節です。エアコンも上手に使ってください。親自らが快適に感じる温度にしましょう。目安は室温24~26℃、外気温との差が5℃以内です。ただしエアコンの設定温度と乳児がいる床面の温度は異なりますので注意してください。センサーの温度に頼らずに自分の体感温度を重視してください。それとエアコンのつけっぱなしもしないように。

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2004年6月 9日 (水)

1ヵ月の赤ちゃんの顔にブツブツ

生まれて1ヵ月くらいの赤ちゃんの顔にできるブツブツは皮膚の中にある汗をつくる管が皮膚の老廃物などで閉塞されたため、汗が皮膚内に漏れることでできる赤い丘疹です。皮脂腺の機能が活発である新生児はこの分泌腺も容易に閉塞しやすく、にきびのようにブツブツができやすくなります。痒みがなく、石けんを使ったスキンケアのみで軽快していきます。入浴の時にやさしく洗い清潔にしてあげてください。

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2004年6月 8日 (火)

ワクチン接種後はもまないで

 ワクチンを接種したところを強くもむと、そこの組織がダメージを受けて、ワクチン液が組織の中を急速に広がり、血管の中に入ってしまいます。そのため注射したところが赤く大きく腫れたりすることがあります。
 ワクチンを接種した後は、数分間、軽く圧迫するだけで結構です。注射したところに絆創膏をはることもあまり勧めません。かぶれることがあるからです。

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2004年6月 7日 (月)

赤ちゃんの視力

1ヵ月健診でよく聞かれる質問のひとつが「赤ちゃんは眼が見えてますか。」です。赤ちゃんもごくわずかですが見えています。生まれてすぐが0.01~0.05くらいの視力と言われています。1歳で0.1~0.2、3歳で0.5~0.8、就学前になると大人と同じ視力になるようです。ぼんやりですがお母さんの顔がみえていますよ。

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2004年6月 6日 (日)

風邪と抗生物質 4

 米国でも子どもに扁桃炎、中耳炎、肺炎をおこす細菌は日本と同じく2種類の菌でした。米国ではこの2種類の細菌に対するワクチンを乳幼児に接種しています。その効果で米国ではこれらの菌の最も重い感染症である細菌性髄膜炎が激減しました。残念ながら日本ではこのワクチンは認可されていないので接種できません。毎年髄膜炎で亡くなったり重い障害を残したお子さんがでています。
 米国では子どもが熱を出してもこの2種類の細菌が原因である可能性は非常に低いわけで、抗生物質をのむ必要がほとんどないわけです。いつになったら日本にもそんな時代が来るのでしょうか。

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2004年6月 5日 (土)

風邪と抗生物質 3

 手足口病やヘルパンギーナなど明らかにウイルス感染とわかるものには抗生物質は処方しません。逆に明らかに細菌感染である溶連菌による扁桃炎や中耳炎には抗生物質は処方します。しかしウイルスか細菌か判断に迷う症例も多いものです。熱が長引いていれば血液検査で判断します。しかしこれも絶対ではありません。最後は医師の判断になります。
 また処方する抗生物質は一部の例外を除いてはできるだけ細菌が抵抗力を持たないように昔からあるペニシリン系の基本的な抗生物質を処方します。では海外ではどうしているのでしょうか。続きはまた明日お話します。

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2004年6月 4日 (金)

風邪と抗生物質 2

 広い範囲の細菌に有効な抗生物質を不必要に飲み続けると、細菌も黙って殺されてばかりはいません。そのうち細菌が抗生物質に対して抵抗力を持つようになります。するとその抗生物質で細菌を殺すことができなくなり、さらに強い抗生物質が必要になります。
 主に2種類の細菌が子どもに扁桃炎、中耳炎、気管支炎をおこしますが、最近この2種類の細菌のなかで抗生物質に抵抗力を持つ菌の割合が増えてきています。
 医師は不必要な抗生物質の処方は控えなければなりません。また抗生物質が必要なときもできるだけ細菌に抵抗力を付けさせない抗生物質を処方しなければいけません。しかし診療の現場ではその判断は困難を伴うこともあります。その理由はまた明日お話します。

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2004年6月 3日 (木)

風邪と抗生物質 1

こどもが風邪をひいたら9割はウイルスが病原体です。熱は高くて数日続いても、ウイルスが原因の風邪は自分の力で治ります。ところで抗生物質という薬はウイルスにはまったくききません。抗生物質はウイルスとはまったく別の種類の病原体である細菌にしかききません。不必要な抗生物質をのむことはできるだけ避けなければいけません。その理由はまた明日お話します。

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2004年6月 2日 (水)

毛虫にご用心

この時期なると毛虫による皮膚炎がみられます。原因はチャドクガの幼虫がもつ毒針が皮膚に刺さることです。直接毛虫に触らなくても毛虫のいる木の下で遊んだり、毒針が洗濯物に付いたりしていたら皮膚炎がおこります。毛虫は危険を感じると毒針を空中へ大量に発射するためです。毛虫に触れたら、こすらずにすぐに水で洗います。またセロテープで毒針を取ったりします。皮膚炎が強いときは受診してください。

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2004年6月 1日 (火)

乳児健診

今日は1歳6ヵ月健診に行きました。市の集団健診になります。1時間15分の間に35人を診ます。1人あたり2分です。クリニックの診察時間より短いですね。そのかわり市のスタッフの方が育児指導や相談を受けてくれています。しかし健診医としては物足りなさが残ります。そこで私はクリニックで個別の健診を希望者に行うことにしました。最低でも15分はかけて診ます。発達検査から頭部、心臓、腹部の超音波検査もします。お母さんの話もゆっくり聞けます。健診医の気持ちの埋め合わせにもなっています。

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